第2回6月10日放送

リポーター・丸井純子さん:院長、今回も宜しくお願いします!
そもそも静脈って体の中でどんな働きをしているのか教えてください。

宇藤院長:こちらこそ宜しくお願いします! 静脈とは、動脈から組織に送られた血液が心臓に戻ってくるための管なんです。立っているときも、足のほうから心臓の方向に重力に逆らって、血液は下から上へ流れています。静脈の内側には2枚の膜がついています。これは「弁」と呼ばれるものなのですが、この弁が閉じたり開いたりしながら、一方向に血液が流れるような仕組みがあるんです。この弁の働きにより、立っているときも、足の血液は心臓に戻ることができるんです。

丸井さん:なるほど。では、足の静脈に起こる“下肢静脈瘤"とはどんな病気なんですか?

宇藤院長:はい。静脈の中の弁が壊れることがあります。弁が壊れて開きっぱなしになってしまうと、逆流防止ができなくなります。そのため、立った時に血液が下に流れてしまい、皮膚に近い枝がふくれてコブのようになったものが「静脈瘤」なんです。静脈弁は非常に薄く壊れやすくなっており、その弁が何らかの原因で壊れると“下肢静脈瘤"を引き起こすことになります。


丸井さん:そうなんですね。瘤のように血管が膨れる以外に特徴的な症状はありますか?

宇藤院長:はい。目で見てわかるコブ状の変化以外にも、夕方になると足がだるい、重い、むくむ、といったうっ血症状が現れます。また、重症化すると、皮膚のかゆみや、湿疹、色調の変化などのうっ滞性の皮膚炎が現れます。“下肢静脈瘤"は、伏在型(ふくざいがた)、側枝型(そくしがた)、網目状、クモの巣状の4種類に分類されます。一般的に手術が必要になるのは進行した伏在型静脈瘤で、他の3種類は軽症の静脈瘤といわれています。

丸井さん:よく分かりました。どんな人に起こりやすい病気なんでしょうか?

宇藤院長:「静脈瘤」は40歳以上の女性に多くみられる病気なんです。妊娠や出産を機に発症する方も多く見られます。

丸井さん:なるほど。遺伝的な要素もあるんでしょうか?

宇藤院長:発症には、静脈の弁が壊れやすい先天的な体質や、後天的な生活環境なども関係していると言われています。立ち仕事、特に1ヵ所に立ってあまり動かないお仕事の方(調理師・美容師・販売員など)も“下肢静脈瘤"を発症しやすいといわれています。命に直接かかわることはありませんが自然に治る病気ではありません。少しずつですがゆっくり進行していきます。足の瘤が気になる方、夕方に足がむくんだり、だるいといった症状がある方、また、皮膚のかゆみや色調の変化が現れた場合には、一度専門医に相談されることをおすすめします。

丸井さん:院長、どうもありがとうございました!


 
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