第4回8月12日放送

リポーター・丸井純子さん:院長、今回も宜しくお願いします!下肢静脈瘤の治療にはどんな方法があるんでしょうか?

宇藤院長:こちらこそ宜しくお願いします!
下肢静脈瘤の治療にはいろんな方法があるんですが、以前は「ストリッピング手術」という方法で手術を行っていました。「ストリッピング手術」は、静脈瘤の原因となる壊れた静脈を取り除く手術です。根治的な治療なので再発しないというメリットがありますが、手術の傷も大きく一般に入院が必要で、患者さんにとって負担が大きい治療法でした。最近では、それに代わって血管内治療、いわゆる「レーザー治療」という新しい治療が主流になり、下肢静脈瘤治療全体の97%を占めるまでになっています。

丸井さん:なるほど!レーザー治療とはどのようなものですか?

宇藤院長:静脈瘤の中に「光ファイバー」を挿入し、血管の内側からレーザーを照射して「静脈を焼灼(しょうしゃく)するという方法です。光ファイバーは直径わずか2ミリ。それを病気になった血管の中に入れて、内側からレーザーが照射され、熱により静脈を閉塞します。手術にはTLAという麻酔が用いられます。レーザー治療による手術の平均手術時間はおよそ30分。手術当日、来院してから病院を出るまで、約2時間以内の滞在で治療は終了。目立たない小さな創(きず)での手術が可能で、健康保険が適用されます。

丸井さん:レーザーで内側から血管を焼くとどうなるんですか?

宇藤院長:レーザーで焼灼された血管は固く縮んで「閉塞」してしまい、治療後半年から1年で吸収されてなくなります。結果として「血液の逆流がなくなる」というわけなんです。

丸井さん:なるほど。レーザー治療のメリットはどんなところですか?

宇藤院長:何と言っても「小さな傷で手術ができる」という点だと思います。術後の痛みや出血も少なく、日帰りでの治療が可能です。入院の必要がないため、患者さんの経済的負担が少ないことも大きなメリットと言えると思います!また、手術直後から歩行や飲食が可能です。手術後は自分の足で歩いて帰ることができますよ。

丸井さん:それは嬉しいですね!

宇藤院長:下肢静脈瘤自体は命に直接かかわることはありませんが、自然に治る病気ではありません。少しずつですが、ゆっくり進行していく病気です。当院では2010年の開院以降7年間で5000例を超える下肢静脈瘤の手術を行っています。足の瘤が気になる方、また夕方に足がむくんだり、だるいといった症状がある方、また皮膚のかゆみや色調の変化が現れた場合には、一度専門医に相談されることをおすすめします。


 
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