10月18日放送
「糖尿病のCKD」
熊本市医師会 富田 正郎医師


Q)糖尿病とCKDについて
A)CKDとは「慢性腎臓病」のことで、腎臓の働きが悪くなっていたり、悪くなっていく状態を意味します。原因はさまざまで、正常な老化も原因となりますし、高血圧や慢性腎炎といった病氣が原因のこともあります。そんな中で糖尿病はCKDの最大の原因であります。糖尿病を発病して悪い状態が5年〜10年続くとCKDを合併してきます。そしてCKDが進行すると透析治療を受けることが必要になります。

透析治療は週3回病院に通院して4時間から5時間、体に2本針をさして血を入れ替えて血の中の老廃物や水分を取り除く治療です。患者さんによってはかなり苦痛な治療になります。その一方で透析を受けなければ直ちに死んでしまうところが、透析を受けることによって何年も何十年も延命ができるわけですので、見方を変えるととても有り難い治療であるとも言えます。

病気を進行させないために大事なことは…
(1)ドロップアウトしないこと:糖尿病と診断されて治療が開始になった患者さんの80%は一年後に治療を自己中断してしまうという統計があります。初期であれば簡単に治るのですが、それで油断してしまって自己中断してしまうのです。これらの方々が治療をキチンと続けていかれれば、透析は本当にしなくて良くなります。
(2)軽症、糖尿病予備軍、メタボと呼ばれる時にキチンと直す。この時に病氣を克服することが最も重要です。2型糖尿病は生活習慣病であり、生活習慣を改める事が一番重要です。
(3.)薬だけに頼らない。たとえば薬を飲んだから安心と油断して、食事量をさらに倍にふやしたり、深酒をしたりすれば、それを打ち消すだけの効果は薬にはありませんので、かえって糖尿病が悪化することになりえるわけです。

治療は一人ひとり違い、他の人とは異なります。かかりつけの先生とよく相談してください。
糖尿病は早期治療が重要で、先手必勝です。
 

【過去放送分】
【ホーム】

(C)2013 TKU
All right
reserved.