11月8日放送
「禁煙治療について」
熊本市医師会 松山 公三郎 医師


タバコの煙には、ニコチン、タール、一酸化炭素など多くの有害な化学物質が含まれています。喫煙は、肺癌など全身臓器の癌、肺気腫などの呼吸器疾患、狭心症や心筋梗塞などの心臓大血管疾患、脳梗塞などの脳血管疾患の原因となり、他にも様々な健康被害をもたらします。

では、なぜ健康に悪いと知りながら多くの人はタバコを止めることができないのでしょうか?それは、タバコをやめにくくする二つの依存があるからです。一つは心理的依存で、これは生活習慣の改善などで対処可能です。もう一つが身体的依存、すなわちニコチン依存です。ニコチン依存は病気であるということが認識され、一定の条件を満たせば、健康保険を使って禁煙補助薬による治療を受けることができます。
保険診療の条件として、
(1)ただちに禁煙しようと考えている
(2)ニコチン依存症の判定テストが5点以上
(3)ブリンクマン指数、すなわち1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
(4)禁煙治療を受けることを文書で同意している
(5)過去1年以内に健康保険を使った禁煙外来を受診していないことが必要です。
なお、ブリンクマン指数に関しては、去年4月から35歳未満にはこの要件が廃止され、未成年者も治療が受けられる様になりました。

禁煙外来は12週間で計5回の外来治療が行われますが、内服薬と貼り薬で治療スケジュールは若干異なります。禁煙外来の費用は、処方される薬にもよりますが、自己負担3割として、12週間で1万3千円から2万円程度です。1日1箱喫煙する人なら、12週間分のタバコ代より安くなる計算になります。禁煙外来の詳細につきましては、最寄りの医療機関にお問い合わせ下さい。
 

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