12月13日放送
「肺炎球菌ワクチン」
熊本市医師会 吉永 健 医師


Q)肺炎球菌性肺炎とはどのような病気ですか?
A)成人の細菌性肺炎でもっとも多くみられるのが、肺炎球菌性肺炎です。軽症のものから、数日で急速に悪化して死に至る重症のものまでさまざまです。
肺炎球菌は、風邪症状のある小児の咽頭に常在するので、そのような小児に接触した高齢者が感染して、肺炎に至るケースが良くあります。よって、高齢者や体力の低下している方は、咳や鼻水の出ている子供さんには近づかないようにして下さい。また、肺炎球菌ワクチンを予防的に接種することが勧められています。
肺炎球菌性肺炎は成人の肺炎ではもっとも頻度が多いのですが、それでも肺炎全体の2〜3割ぐらいです。よって肺炎球菌ワクチンで全ての肺炎を予防できるわけではありませんが、高齢者施設入所者をワクチン接種群と未接種群に分けた比較試験では肺炎球菌性肺炎の発症率を約3分の1に抑えることが出来ました。

Q)肺炎球菌ワクチンの定期接種とはどのようなものですか?
A)これは平成26年度から始まった公費負担制度で、65才以上の高齢者を5才刻みの年齢で接種対象とするもので、平成30年度までのあいだ一人1回の接種を勧奨しております。なお、この接種に要する費用負担の半額を対象年度においてのみ公費で負担する事になります。
この定期接種に使用する肺炎球菌ワクチンですが、この制度が始まる前の2014年では、全国での接種率は20%程度と少なかったのですが、2017年3月末には推定54%まで増加しました。
熊本の接種率は50%を切っているので、全国平均より低い状況です。この制度が終了する平成30年度末までに公費対象の方は是非ワクチンを受けるようにお勧めします。

 

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