郡司 琢哉
TKUアナウンサー 郡司 琢哉 Takuya Gunshi

天気予報のギモン

ontaiteikiatu

たまには気象予報士っぽいことを書かせてください。

台風15号は九州上陸直前に温帯低気圧に変わりましたね。

台風とは最大風速が17.2メートル以上のものを言いますが、北上したり上陸したりして勢力が弱まると、温帯低気圧か熱帯低気圧に変わります。

両者の違いはさておき、気象庁は温低・熱低に変わった瞬間から、今まで出していた位置、勢力、進路の予想を出さなくなります。

でも台風が低気圧に変わったからと言って、警戒しなくていいなんてことはなく、よくいう爆弾低気圧のように普通の温帯低気圧が台風並みに発達することだってあるのですが、それでも位置、勢力、進路の予想は台風だけ。なだかなぁ…。

あともう1つ、台風上陸の定義。
今朝の某紙によると、台風が熊本県に上陸した場合(今回はしなかったわけですが)、高潮被害を出した1999年の18号以来とのこと。

それはそうなのですが、その後も来たじゃないですか、すごい台風が。
2005年の14号。

この台風は天草下島を『通過』したあと、長崎県諫早市付近に『上陸』しています。

だったらなぜ、天草下島に『上陸』ではいけないのでしょうか?

これにも、気象庁の台風上陸の定義があって、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した時となっています。

天草下島は、「九州」ではなく「島」とみなされ、通過と表現されるんです。なんだかなぁ…。

ちなみに、九州にはもう6年間も台風上陸がありません。
これは統計開始以来最長記録を更新中です。

天災は忘れたころにやってくると言いますが、いざという時防災に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

最近の投稿

記事一覧

アーカイブ

アナブロ

RSS
follow us in feedly
プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!