郡司 琢哉
TKUアナウンサー 郡司 琢哉 Takuya Gunshi

熊本城マラソン 川内選手圧勝の陰で

沿道でテレビでご覧になったでしょうか?

強かったですね~川内選手。

宣言通りの独走レース。
前のブログで書いた通り、いくつか予想されたパターンのうち、最も川内選手の強さが際立つ展開となりました。

実況する者の気持ちとしては、マラソンでもバレーボールでも競った展開になってくれる方が楽で、3キロ付近で飛び出した川内選手を見て、心の中では「あと40キロどうしよう」と思っていました。

しかし5キロのラップタイムが去年より1分以上早いの見て、「ものすごい記録が生まれるかもしれない」という期待と興奮に変わりました。

結果川内選手は、去年の地下選手の記録を9分以上も塗り替える、2時間10分14秒で圧勝。どんな日本のトップランナーでも、出て2時間12分台かなと思っていた私は、川内選手がレース前に言っていた「記録が出るコースということを証明する」という言葉が現実になった瞬間を目の当たりにしました。

いや~強かった。

一方の3連覇を狙った地下翔太選手は3キロまでは川内選手について行ったもののその後遅れ、足を痛めるなど満身創痍のレースとなってしまいました。マラソン選手にとって自分の能力を越えるペース設定は、自己記録を大幅に更新する可能性がある一方で、終盤の失速や故障発生と隣り合わせで、「リスクを負ってでも何かを学びたい」と話していた地下選手にとっては覚悟の上だったと思います。

地下選手とレース後少しだけお話をしました。

地下選手は「優勝できなければ2位も最下位も同じだと思っていた。川内選手について行ったことに悔いはありません」と話していました。
ちなみに前者は中山竹通さんがソウルオリンピック後に語った名言ですね。

地下選手には今回の挑戦が間違っていなかったことを、今後のレースで証明してほしいと思います。

kumamotojyo

レース後川内・地下両選手は同じことを口にしていました。

「やっぱり熊本城マラソンの応援はすごい」

5時間の生放送終了後、一般ランナーを応援しました。

ランナーの皆さま、ボランティアの皆さま、沿道やテレビで応援された方お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

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