京町にて。
「被害者も被告人も同じ命」
「どちらの命も命であって…」
死刑判決後の会見。
裁判員経験者の言葉を
ぼんやりと思い返しながら地裁の夕暮れ。
同じ人間に死を言い渡す重圧。
しかしなぜそのような結論に至ったのか、
どんな意見が交わされたのか。
ブラックボックスの評議を知ることはできず。
裁判員の思いに自分の判断を重ねることもできず。
「なぜ?」を追求できない現状に、
市民の司法参加とはなんぞや…と。
渡鹿事件の発生時からいろんな思い入れもありました。
7年離れた2つの事件が繋がった捜査。
「7年前にパクっとけば、被害者は増えんかった」と
ため息大きく捜査員がポツリ。
判決はひとつの区切りですが、
正直、知りたいことの半分も知ることができずに
いよいよこの日がきたんだなと。
緊張しながら死刑判決を聞いていました。