まぁ私が悪いのですが
記者は様々な数字と格闘します。
各種統計、比較用の数字の抽出…苦手です。
経済担当が休みということで
「TPP関連でね、一本立ててよ」という
デスクの非情な一言が格闘の号砲。
要するに「~の~が占める割合は~%で」とか
「県内の~は10年前に比べると~で微増or微減」とか。
数字を読み解くチカラが求められるんですが、これが苦手で。
で、意を決して担当のお役所に電話すると、
案の定
「え~、まず統計のHPを開いて頂いてですね、
左上のコンセンサスをクリックして頂いてですね」と
「頂いて」の集中砲火を浴びます。
完璧にパソコン電話相談状態。
そこをクリックするととてつもない数字の羅列データ…。
「オマエに読み解かれるほど甘かねーよ」と
数字が挑発してきます。
「あの~、データの見方が分からないので
少し教えて頂きたいのですが」
役所の方→「あ、データの見方ですね。それなら
左上にデータの見方のファイルがありますんで
そこをよく読んでみて下さい」
まぁ、私が悪いとは思うんですけどね。でも、
官庁が作る『データの見方』ほど難解なものはなく、
各種統計データがあまりに細分化されていて迷子になるのです。
時に意地悪だろ!と八つ当たりしたくなることも。
これ、冗談ではありません。まだ続きがありまして…
「統計項目の定義がわからないのですが…」
役所の方→「(笑)定義について解説してるファイルがありますから
そこ見て下さい…」
ふぅ。わかりました。
で、結局僕は
2010年世界農林業センサス確報第2巻
農林業経営体調査報告書総括編を開いて、
「利用者のために」という全25ページの
解説書を半泣きで読み、
漢字の羅列に法規制をかけてほしい…と思いながら
組織形態別経営体数を基に
経営耕地面積規模別農家数を電卓で叩き
所有耕地面積規模別農家数の数字から
たった1行書くのに必要な数字を導き出したのです。
1時間かかって。