「被災地に、被災者に、ずっと関心を持ち続けてくださいよ」

家族二人を津波で失った男性の言葉です。

自分達は忘れられるのではないか。いや、すでに関心を持たれていないのかもしれない。被災者の中には、そう感じている方もいらっしゃいます。

「カキ買ってけろ。1万円のオーナー募集してますって、熊本で流してよ。出荷する処理場建てて、5
千円分カキ送るから」

浜と海でで生きてきたおじちゃんは、
パソコンなんて知らなかったのですが、
Facebookで一口オーナーを募ってます。

「政府は何をやってる？明日で１年なのにどこぞの大臣がやめるやめないなんて国会のテレビで見てみ？笑うっちゃ」

「マスコミは復興の兆し兆しって言うけど、
兆しにしかみえねーとこ狙って撮ってぺや？」

「綺麗に片付いた空き地を見んのはね、ガレキの山だったとき見るより辛い。本当に全部無くしたんだって思うよね。何か見つけて拾って喜ぶこともできないもんね」

4回目の石巻市。

特に選んで書いた訳じゃないですよ。

ただ、厳しい言葉が多かった。

国がダメなら自分らでやる。

もっと心の支援が必要だ。

もうなにもかも諦めてる。

進む場所がないのにどうやって前に進む？

聞いた言葉を、その風景を、伝え続けていくために、自分は何をしていくのか？

答えがはっきり見つかりません。わかりません。
明日も自問自答しながら歩きます。