秋の便り。
今朝、我が家に届いた大きな宅配便。
荷物は新米の米袋。ひとめぼれ。
荷札の住所は宮城県石巻市。
3年半前、東日本大震災FNN取材団で担当した石巻。
瓦礫に埋もれた路地で出会った被災者、
菊地さん一家からです。
近所で持ち寄った食材で煮炊きをしながら
救援を待つ姿を取材した際に、
暖かい豚汁をとにかく食べなさい!と声をかけて下さいました。
凄惨な現場で、一瞬だけ緊張が和らいだのを思い出します。
「4年振りにやっと収穫できた新米、子供に食べさせて下さい」
やっと再建した自宅。
田畑を埋め尽くした瓦礫の撤去。
海水に浸かった田の土壌復旧。
田んぼが復興住宅の宅地にかかった話。
「田んぼの小石を拾うだけでも大変で」と聞くと、
箸で掴む米一粒に重みを感じずにはいられません。
農業者の誇りを取り戻す第一歩の味。
朝から目頭が熱くなる贈り物でした。