得票同数の場合はくじ引きで…。

やってきました熊本市南区の選挙会。
報道が取材に行くことはまずない選挙会。

これ別にくじ引きのための会ではありません。
まずは選管から得票数が報告され
「供託金の没収はありません」など
その他もろもろ報告があります。
で、通常は立会人がサインして終了。

しかし今回は
最後の議席を決めるくじ引きが
熊本市議選で初めて行われました。

もちろん張り詰めた空気。
果たして運に任せるくじ引き決定とは
どんな感じなんだ！？と
胸ドキで目をこらしてイザ取材。

しかし、始まれば至って淡々とした様相。

普通です。

候補者は天を仰いで空を見つめる訳でもなく
誰かが声を上げるわけでもなく
ましてや誰かのガッツポーズもなし。
なんとなくドラフト会議の先入観で
現場にいた記者は僕だけではないはず。

でも会場の雰囲気、淡々と、普通。

選管事務の職員が普通の声トーンで
「はい、順番にどうぞ」。
候補者二人が順番にスッとくじ棒を引いて終了。

身構えた報道陣と無数のカメラ。
十数秒でくじ二本が「スッスッ」っと
抜き取られる瞬間を目の当たりにし、
傍聴席から拍手が起こるでもなく、
カメラのシャッター音嵐も終わり、

「？？もう…お、終わったよね」と
なにか想像していた現場の空気と
全然違う現実にとまどったのは
私だけではなかったはずです。

選挙会はそれだけ厳粛な会なのです。