プロフェッショナル。
行方不明者の捜索現場。
それは偶然居合わせた現場でした。
散り散りで捜索する捜査員を撮影中、
慌ただしく茂みに入る姿を確認。
やっぱりわかるんです。
現場の空気が一変する雰囲気。
3日前から行方不明の女性は
僕らの目前の崖下に車両ごと転落。
誰もが絶望した現場でしたが
茂みの中から出てきた捜査員から
「救急車呼んで!」の一声。
一瞬誰に言われてるかもわからず、
カメラマンの
「救急車呼べって言ってますよ!」で我に返り119番通報。
「工作車もいる!」
「意識ありで車両大破」
「高さ10m」
道路の向こう側から叫ぶ捜査員の言葉を
ただ携帯電話の向こうにいる通信員に
伝言すること数分。
「あなたは警察官ですか?」
「警察官に依頼された現場の記者です」
「何が見えるか教えてください」
10分後に救助隊、その後ヘリコプター到着。
一刻を争う現場で
現場の記者に「通報しろ!」を投げた捜査員はプロだなと思いました。
今、そこにいる人間は何をすべきか。
いつも現場で考えさせられます。