5年。
阿蘇地域で甚大な被害を出した
九州北部豪雨から間もなく5年。
自宅を失い復興した被災者のおじちゃんを
発災後から毎年訪ねていました。
今年もそろそろ行こうかなと思った矢先、
届いたのは訃報。やっと落ち着いたのに。
毎回訪ねると、漬け物や野菜を振る舞って頂き、
孫や地域の近況を話してくれました。
ゆっくりゆっくり、向き合ってきた人がいます。
事件で最愛の我が子を奪われた親。
災害で大切な家族を失った遺族。
事故と呼ぶにはあまりにも
理不尽な状況で伴侶を失った遺族。
復興を遂げようと懸命に笑う被災者。
取材を越えて付き合う人がいます。
「いつまでも見てますから、
ずっと会いにきますから」と寄り添うものの、
その本人が亡くなったという一報は実に辛いです。
時間を置いて、まだまだじっくり聞きたい話がありました。
だから、思います。
「そろそろ会いにいかないと」と思ったら
すぐに会いに行かないとダメだと。
マイクを持ってるらしいプレゼント。
九州北部豪雨取材の最中に生まれた次女も
間もなく5歳です。