惜別。
バタバタしてさよならも言えず
先月いっぱいで仲間が現場を去りました。
衛星に中継を飛ばすSNG中継車『TKU101』。
13年前の系列訓練で初めて仕事をし、
以来、事件事故水害地震と
「もうお前見たくない」という程
一緒に現場に行きました。
戦車です。
熊本地震が思い出深いかと思いきや、
手軽で小回りの効く中継機材の台頭で
年々と現場を一緒にすることも減りました。
しかし、中継した警察署、現場、エピソード
全部覚えてます。
他県の応援に何度もぶっ飛ばして行ったことも
現場で駐車場所を貸してくれた方々が
いろんな差し入れをくれたことも。
「よし来い!」と全国中継待ってたら
直前にうんともすんとも言わなくなって
車体を本気で蹴りたくなったことも(笑)。
それ、水の出ない消防車ですからね。
いろんなトラブルも、楽しい思い出はあるも、
コイツと出発つ現場にはやり甲斐があり
車列を組んで現場に向かうなんとも言えない感覚がありました。
それはそれは
不安や功名心が入り混ざったなんとも言えぬ感覚。
技術チームと協働して現場を乗り切る
なんとも言えない使命感と時にハッタリ。
中継技術を支えてくれた仲間=クルマです。
「道具を大事にしない奴に中継はさせない」
なんて当たり前に言われていた頃から
現場をニュースに送り続けてくれました。
本当にありがとうございました。
老後は中古車として旅立ち
パワフルな電源を武器に余生を過ごします。
私より先輩なので敬意を込めて
これからもご安全に!お疲れ様でした。
あ、愛してるよ。