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「産後に気をつけたい症状」
産後の女性の体調はデリケートで、トラブルが起こりやすいものです。
今回は、産後に気をつけたい症状をご紹介します。
『産褥熱』は、子宮や産道の傷口からの細菌感染が原因で、38度以上の高熱や、悪露の悪臭、下腹部痛を伴います。
『子宮復古不全』は、子宮がなかなか収縮せず、悪露が長く続いている状態で、月経の2、3日目のような出血が続きます。
『乳腺炎』は、母乳が乳腺内に溜まることで炎症が起きるのが主な原因で、おっぱいに しこりができたり、赤く腫れたり、痛みや熱を伴うこともあります。
また、妊娠中および出産後12週間は『血栓症』のリスクが高く、妊娠中よりも産後のほうが、発症頻度が高いという報告があります。
『血栓症』は、血管の中で血液の塊ができ、血管がつまってしまう病気で、足の静脈にできた血栓は、肺の動脈に飛びやすく、『肺塞栓症』の原因となります。
『肺塞栓症』は、命にかかわる、非常に怖い病気です。
予防法としては、『1時間以上同じ体勢をとらない』『こまめな水分補給』
『弾性ストッキングの着用』などがあります。
片方のふくらはぎが むくんで痛い・手足がしびれる・息苦しさがあるなどの場合は、早めに病院を受診しましょう。
産後は、抵抗力も落ちていますので、くれぐれも、無理をしないようにしてください。