新堀曜子先生の女性教室

新堀曜子先生の女性教室

毎週土曜 午前11:30~11:33
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の新堀曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 新堀 曜子先生
OA

「産道感染について」

妊娠前から、元々持っている、または、妊娠中に感染した細菌やウイルスには、赤ちゃんに感染し、影響を及ぼすものもあります。

何らかの細菌やウイルスなどが、お母さんから赤ちゃんに感染することを『母子感染』といい、赤ちゃんがお腹の中で感染する『胎内感染』、分娩が始まって産道を通るときに感染する『産道感染』、母乳によって感染する『母乳感染』の3つに分けられます。

産道感染が起こる細菌のひとつにGBSがあります。

GBSは、B群溶血性連鎖球菌のことで、膣内や直腸に常在する細菌です。
妊婦さんのおよそ10%~30%が保有している菌で、菌自体は、健康に害がないので、治療の必要はありませんが、妊娠中の膣内にある場合は、産道感染によって、赤ちゃんが生後、細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎などを起こすことがあります。
発症する確率は、およそ0.5%と低いのですが、発症したときは重篤で、赤ちゃんが亡くなることもあります。
現在では、妊娠後期に検査を行い、GBSの保有が判明したら、出産時、抗生剤の点滴によって、菌の感染力を弱め、産道感染を防ぐ方法がとられています。

このほか、『産道感染』が心配される感染症には、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV、性感染症の性器ヘルペスやクラミジアなどがあります。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!