新堀曜子先生の女性教室

新堀曜子先生の女性教室

毎週土曜 午前11:30~11:33
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の新堀曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 新堀 曜子先生
OA

「妊娠中の貧血」

妊娠中は、お腹の赤ちゃんの分まで血液を造らなくてはならないので、多くのお母さんが、貧血気味になります。

妊娠中の貧血のほとんどは、『鉄欠乏性貧血』で、血液中の、赤血球に含まれる、鉄タンパク質『ヘモグロビン』の材料である鉄の不足によって起こります。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんや子宮に沢山の血液を届けるため、血液量がおよそ1.5倍に増加します。
このとき、水分が急激に増えるので、赤血球の増加が追いつかず、血液が薄い状態になります。
さらに妊娠中は、お母さんの栄養素が、優先的に お腹の赤ちゃんに運ばれるので、母体にある鉄分は赤ちゃんに与えられます。
結果、妊娠前よりも多くの鉄分が必要となるため、貧血になりやすくなります。

血液は、全身の細胞に酸素や栄養を運ぶ働きをしています。
貧血になると、体の隅々にまで酸素が運ばれないため、倦怠感、動悸、息切れ、めまい、顔色が悪くなるなどの症状が現れます。
重度の貧血になると、妊娠高血圧症候群や微弱陣痛、分娩時の出血量の増加、胎児の発育不全や早産などの原因となります。
治療の基本は食事療法ですが、食事だけで改善されない場合は、鉄剤を処方されます。

妊娠中は、貧血を予防するために、毎日の食事で、普段の2倍は鉄分を摂るよう心がけましょう。

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