新堀曜子先生の女性教室

新堀曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の新堀曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 新堀 曜子先生
OA

「産後の回復(2)」

産後6週間~8週間は『産褥期』といい、体が妊娠前の状態に戻るための回復期です。
とにかく無理をしてはいけない時期ですが、赤ちゃんのお世話が忙しく、疲労やストレスが溜まりやすくなります。

産後は特に、不調を放っておくと、気づかないうちに心身のバランスを崩してしまいます。実際に、『産後3ヶ月まで 心のトラブルのリスクが高く、産後2週間がピーク』という調査結果もあります。

産後、30%~50%の女性が経験するといわれる、一過性のうつ状態のことを『マタニティブルーズ』といいます。
マタニティブルーズは、出産後数日から産後2週間ころに起こる、情緒が不安定な状態です。
症状は、理由もなく泣きたくなったり、不安になったり、イライラしたりなど、あらわれ方は人それぞれです。
原因は、出産後に起こる 急激なホルモンバランスの変化と考えられていて、出産によるストレスや疲労、育児による心身の疲れなども関係しているといわれています。
症状は、産後2週間を過ぎるころには自然と改善していくのが一般的ですが、その後も、症状が続く場合は、産後うつの可能性があるので、注意が必要です。

産後うつは、10%~15%の女性に起こるとされていて、産後2週間~3ヶ月の間に発症しやすく、気持ちの落ち込みや無気力、思考力・集中力の低下などの症状が2週間以上続く状態です。
放っておくと、赤ちゃんへの育児放棄や虐待につながったり、自ら命を落とす場合もあるため、ためらわずに、専門科への相談や受診を検討し、治療を受けることが重要です。

ストレスや心の疲れは自分では気づきにくいものです。
ご家族は、お母さんに疲れのサインが見られたら、無理をさせずに、ゆっくり休める時間を作ってあげるようにしましょう。

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