曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「赤ちゃんの気になる症状」

赤ちゃんの気になる症状の中には、時期が来ればおさまるので心配ないものもあります。
少しでも安心してお世話ができるように、どのような症状があるのか、知っておきましょう。

湿疹は、赤ちゃんの気になる症状で多いものの一つです。
『乳児脂漏性湿疹』は、3人に1人の割合であらわれるといわれている、皮脂が過剰に分泌されることによって起こる皮膚炎のことで、頭皮やおでこなど、皮脂腺の多い場所に、湿疹やかさぶたができます。
生後2ヶ月から3ヶ月頃の赤ちゃんに多くみられる一過性のもので、肌を清潔に保ち、正しくケアをすれば、それだけで改善することもあります。

また、『おむつかぶれ』も、赤ちゃんに多い皮膚トラブルです。
おむつがあたっている部分に起こる皮膚の炎症で、濡れたおむつを長くあてていたりすると、おしりや肛門周辺が赤くなって腫れたり、赤い湿疹が出ることがあります。
赤ちゃんの皮膚は薄く、角質層のバリア機能が未熟なため、刺激に弱いものです。
排便・排尿の刺激はもちろん、こすれや摩擦、汗や蒸れなども、おむつかぶれの原因になります。
もし、こまめにきれいにしても治らないときには、カンジダ症など他の原因も考えられますので、小児科や皮膚科を受診しましょう。

生後1~2ヶ月頃には、『鼻づまり』になることがあります。
赤ちゃんは鼻の穴が小さく、鼻腔も狭いことや、鼻の粘膜が敏感で、少しの刺激で鼻水が出ることなどが関係します。
母乳やミルクを飲めるようなら心配いりませんが、症状がひどいときには、医師に相談しましょう。

赤ちゃんの定期健診は、発育状態を確認するだけでなく、普段気になっていることを相談できるチャンスでもあります。
遠慮せず、専門家に、気になることを聞いてみましょう。

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