曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「女性の体と妊娠」

女性の体は、女性ホルモンのバランスに大きな影響を受けており、妊娠とも深い関わりがあります。

女性ホルモンは、脳の視床下部から下垂体、さらに各内分泌腺に指令が伝わり、卵巣でつくられ、分泌されます。
女性ホルモンには、『エストロゲン』と『プロゲステロン』の2種類があり、『エストロゲン』は、妊娠の準備や、女性らしいを体つくり、『プロゲステロン』は、妊娠を維持させる働きがあります。

女性の体では、およそ月に1回の周期で、妊娠に備えて卵子が育ち、受精卵を受け止めるために子宮内膜を着床しやすい状態に整えます。
月経は、受精が起こらなかった場合、必要なくなった子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に体外へ排出される現象です。
月経が始まった日から、次の月経が始まる日までの間隔、月経周期は、『エストロゲン』と『プロゲステロン』の分泌バランスによって調節されていて、女性ホルモンのバランスが保たれていると、規則正しい周期で月経が起こります。
もし、ホルモンバランスが乱れると、月経不順や不正出血、不妊などの原因となります。

女性ホルモンは、年齢によって分泌量が変化します。
特に、『エストロゲン』は、女性のライフステージによって、分泌量が多くなったり少なくなったりします。
思春期は、エストロゲンの分泌量が増える時期で、性成熟期は分泌が盛んな時期、更年期は、分泌量が急激に減少する時期、老年期は、分泌が乏しくなる時期です。
分泌が盛んな時期である性成熟期の、20代前半から30代前半くらいが、最も妊娠に適した、妊娠適齢期とされています。

ホルモンバランスを整える基本は、規則正しい生活を送ることです。
早寝早起き、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がけましょう。

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