曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊娠中期の体の変化」

妊娠中期は、妊娠5ヵ月から7ヵ月のことで、妊娠期間の中では、心身ともに安定している時期になります。

妊娠5ヵ月は、胎盤の完成により、体内のホルモン状態が安定し、多くの妊婦さんが『つわり』もおさまってきて、体調が落ち着き、過ごしやすくなります。
ただし、一気に食欲が出てくるので、急激な体重増加には注意しましょう。
また、体全体がふっくらとしてきて、妊婦さんらしい体つきになります。
お尻や乳房もより大きくなるため、妊娠線への対策を始めると良いでしょう。
早い人では、妊娠18週くらいからお腹の赤ちゃんの動きを、胎動として感じ取れるようになります。

妊娠6ヵ月は、赤ちゃんの動きが活発になり、動いている時間も長くなるため、ほとんどの妊婦さんが、胎動をしっかりと感じることができるようになります。
お腹や胸はますます大きくなり、子宮は大人の頭よりもひと回り大きくなります。
体のバランスを崩しやすくなるため、思わぬ転倒に注意しましょう。
大きくなった子宮に膀胱が圧迫されトイレが近くなったり、腰や背中にも負担がかかり、痛みが起こることもあります。

妊娠7ヵ月は、お腹はますます前にせり出し、子宮の重みから、腰や背中、下半身への負担が大きくなり、さらに、ホルモンの影響で、骨盤の関節がゆるくなるため、腰痛が起こりやすくなります。
また、血液量が増えるため、手足がむくみやすくなり、胎盤からのホルモンによって、インスリンの働きが抑えられるため、妊娠糖尿病になりやすい時期です。
お腹が張りやすくなってくるため、疲れを溜めないように、ゆったりと過ごしましょう。

妊娠中期は、一般的に『安定期』と呼ばれる時期ではありますが、お腹の赤ちゃんのためにも、無理をしないように、気をつけながら過ごしてください。

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