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「お産のはじまり」
お産が近づいてくると、妊婦さんの体には、さまざまな変化が表れます。
あらかじめ、どのような変化があるのか知っておきましょう。
お産が近づいた兆候には個人差がありますが、臨月に表れやすいのが特徴です。
お腹の張る頻度が増える、胃や胸がすっきりする、尿が近くなる、恥骨・腰のまわり・足の付け根が痛む、おりものが増える、などがあります。
さらにお産が近づくと、その始まりを知らせる『おしるし』、『陣痛』、『破水』、3つのサインが表れます。
サインの有無や順番、タイミングには個人差がありますが、『おしるしがあり、しばらくして陣痛が始まり、お産の進行途中で破水する』のが一般的です。
『おしるし』とは、血液の混じった粘り気のあるおりもので、子宮口が開き始めた証拠です。
色や量には個人差があり、無い場合もあります。
少量の出血だけであれば、清潔なナプキンをあて、ほかのサインが出てくるまで、家で様子をみます。
『陣痛』は、赤ちゃんを外に押し出すため、周期的に起こる子宮の収縮で、はじめは不規則で弱い下腹痛や腰の痛みとして感じますが、次第に間隔が短く規則的になり、収縮している時間も長くなって、痛みも強くなります。
初産の場合は、陣痛が10分間隔になったら、病院に連絡するのが一般的です。
『破水』は、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出すことです。
破水をすると感染が起こりやすくなるため、入浴はせず、すぐに病院へ連絡します。
通常、破水すると陣痛が来ていなくても入院となり、1日以内にお産となります。
破水が無いままお産になるケースもありますが、その場合は、子宮口が全開になった段階で、医師が安全に破水を起こします。