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「無痛分娩(2)(7月30日に放送したものです)」
今回は、当院で行っている、麻酔により分娩時の痛みを緩和する『無痛分娩』についてお話します。
福田病院では、24時間365日、無痛分娩を実施しています。
対象となる妊婦さんは、経膣分娩が可能で、ご本人の希望があり、ご家族の同意が得られる方で、原則として、妊娠37週0日以降の、赤ちゃんの推定体重が2500g以上の方です。
また、産科的な合併症や麻酔科的禁忌のため、無痛分娩ができない場合もあります。
当院では、自然の陣痛発来を基本としていて、陣痛が10分間隔になってから、お産のための入院となりますが、状況によっては、産科医が計画分娩を提案する場合もあります。
当院で、無痛分娩をご希望される妊婦さんは、妊娠26週~34週までの間に、『無痛分娩学級』の動画をご覧いただき、34週~35週で、ご本人とご家族の同意書の提出、36週以降で麻酔科医の診察や検査、妊娠37週以降、お産で入院の際に、再度 無痛分娩の希望と同意書などの確認をして、お産の進行状況をみながら、無痛分娩の実施となります。
麻酔の実施および麻酔の維持は、麻酔科医または麻酔経験が豊富な産科医が行い、急変時にも対応できる体制を整えています。
麻酔を開始するタイミングは、子宮口がある程度開いて、痛みを強く感じるようになった頃で、お産の進み具合をみて、麻酔をはじめていきます。
福田病院では、産科医と麻酔科医、助産師がチームとなって安全な無痛分娩を目指しています。
無痛分娩に関して気になることなど、お気軽にご相談ください。