曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「食育について」

食育とは、生きる上での基本であり、さまざまな経験を通じて、『食』に関する知識と、『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるものです。

健全な食生活への第一歩として、朝食を きちんと食べることから始めてみましょう。
朝食には、お腹を満たすだけでなく、大事な役割があります。
朝食をとることで、寝ている間に低下した体温が上昇し、体は1日の活動の準備を整えます。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、体内に大量にためておくことができないので、朝食を抜いて空腹状態でいると、脳はエネルギー不足となり、集中力や記憶力も低下します。

農林水産省では、朝食には、お米の『ごはん食』が推奨されています。
ごはんは、ゆっくりと消化・吸収され、緩やかに血糖値を上げて長時間維持するため、脳にとっても、非常に安定したブドウ糖の供給源となります。
さらに、近年の研究で、お米を中心に食べている子どもは、脳細胞の量が多く、
IQも高いという研究結果もあります。

福田病院では、食育に関する取り組み、田植えと稲刈りの体験学習会を長年続けています。
患者の皆さんに安全な無農薬栽培のお米を提供するため、34年前に開園した『福田病院 母と子の農園』で、毎年、田植えと稲刈りの体験学習『どろんこ交流会』を開催。
当院でお生まれの小学1年生と、そのご家族を招待しています。
稲刈りのあとは、農園でとれたお米や地元の食材を、手作りのお料理で味わってもらいました。

お米は、太るというイメージがあるかもしれませんが、よく噛んでゆっくりと食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えられます。
また、脂質が少なく、食物繊維も含まれ、体脂肪になりにくいというメリットもあります。

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