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「妊活について(2)」
妊娠の確率は、若く健康な男女が、タイミングを合わせても、1回におよそ30%といわれています。
残念ながら、妊娠にはタイムリミットがあり、男女共に、年齢が上がるほど妊娠する確率も低下していきます。
妊娠は、月に1度、成熟した卵子が卵巣から1つ排卵され、卵管が卵子を吸い込み、卵管まで辿り着いた精子と受精し、受精卵となって、細胞分裂をしながら子宮へ移動、子宮内膜に着床することで、初めて成立します。
妊娠が成立しなかった場合は、月経が起こり、次の妊娠への準備を始めます。
卵子の寿命は24時間、精子の寿命は3日程度なので、排卵日の2日前から、排卵直後にかけての性交渉が、最も妊娠しやすいことになります。
排卵日を予測する方法のひとつに、基礎体温があります。
基礎体温とは、体が安静な状態にあるときの体温で、人間が活動するために必要な最低体温のことです。
毎日継続して測ることにより、体の変化やリズムを把握することができます。
細かい温度の変化を調べるために、小数点第2位まで検温できる婦人体温計を使い、出来るだけ毎朝同じ時間に、目覚めてから横になったまま、舌の下で測り、基礎体温表やアプリなどで測定値を記録して、グラフ化します。
正常に排卵が起こっている場合、グラフは、排卵日を境に低温期と高温期の2相になります。
基礎体温表をもとに排卵日を予測して、その2日前から排卵直後の最も妊娠しやすい時期に、妊娠のタイミングをはかります。
妊娠・出産をするのは女性ですが、妊活は、男女で協力していくことが大切です。
妊活自体がストレスにならないように、思いやりをもって取り組んでいきましょう。