曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊娠中の年末年始の過ごし方」

年末年始は、忘年会・クリスマス・お正月と、イベントが多いので、外出や会食の機会も多いと思いますが、妊婦さんは、体重管理・体調管理に十分気をつけてください。

年末年始の会食には、ご馳走が並ぶと思いますが、『生もの』、『カロリーの高いもの』、『塩分の多いもの』には注意が必要です。
妊娠中は、免疫力や消化機能が低下しているため、食中毒や消化不良を防ぐためにも、『生もの』には気をつけましょう。
生の魚介類によるノロウイルスは急性胃腸炎の原因になり、生ハム、ナチュラルチーズなどの非加熱食品による、リステリア菌、トキソプラズマは、胎盤を通して赤ちゃんに感染すると、流産や早産などの原因になることがあります。
また、マグロなどの大型の回遊魚は、水銀の含有量が多いため、食べ過ぎに注意しましょう。

ご馳走には、『カロリーの高いもの』が多いので、急激な体重増加や、血糖値の上昇による妊娠糖尿病に注意します。
また、お正月のおせちは保存食なので、塩分がとても多く入っています。
『塩分の多いもの』は、むくみの原因になり、塩分を取り過ぎると血圧が上昇するため、妊娠高血圧症候群にも注意が必要になります。
いずれも、食べる量を意識して、食べ過ぎないように気をつけましょう。
また、これからの時季は、気温の低さや乾燥で、さまざまなウイルスが蔓延しやすいため、マスク、うがい手洗い、部屋の換気など、感染症対策を徹底し、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、体調を整えるようにしてください。

かかりつけ医の 年末年始の診療予定は、事前に確認しておきましょう。
また、年末年始に帰省をする際は、休日や夜間に診療している帰省先の病院をチェックしておきましょう。

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