曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊娠初期の注意点」

一般的に妊娠初期は、妊娠の成立から妊娠4ヵ月までのことで、 赤ちゃんの体の重要な器官などが形成される大事な時期です。

妊娠初期の症状の中でも、多くの妊婦さんが悩まされるのが『つわり』です。
一般的に、妊娠5週から6週ころに始まり、7週から11週でピークを迎え、胎盤が完成する15週から16週くらいで落ち着く人が多いものですが、早くおさまる場合もあれば、赤ちゃんが生まれるまで続くこともあります。

症状や程度についても個人差が大きく、同じ妊婦さんでも妊娠のたびに症状が違うことや、全く症状がないこともあります。
原因は特定されておらず、明確な解決策も見つかっていません。
ストレスなど、精神面からつわりの症状が重くなる場合もあります。
また、つわりの症状が重くなった場合には、治療が必要になることもあります。
吐き気で水分もとれない、急激な体重減少、めまいや頭痛など、症状がひどい時には、
早めに病院を受診してください。

妊娠初期には、感染症にも十分注意しましょう。
感染症の中には、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすものもあります。
水痘・水ぼうそうは、妊娠初期に感染すると、流産や、赤ちゃんの発達に影響する可能性、風疹は、妊娠20週までに感染すると、先天性の心疾患や難聴などの可能性、麻しん・はしかは、流産の可能性、伝染性紅斑・リンゴ病は、妊婦さんが免疫を持たない場合、お腹の赤ちゃんが重度の貧血状態や、流産・死産の原因となる可能性があります。

妊娠中は、免疫力が低下するため、感染症にかかりやすくなります。
マスクや、外出後の手洗い・うがい、疲れをためないことなど、感染予防を心がけましょう。

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