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「妊娠中期の体の変化」
妊娠中期は、妊娠5ヵ月から7ヵ月のことで、妊娠期間中、最も体調が安定する時期です。
妊娠5ヵ月には、胎盤の基本的構造が完成するため、体内のホルモン状態が安定してきます。
合わせて、流産のリスクも減少、つわりも徐々におさまるため、体調が落ち着き、過ごしやすくなります。
つわりがおさまることで、一気に食欲が出てくるため、急な体重増加に気をつけましょう。
乳腺が発達して乳房が大きくなり、お腹も少し出てきます。
早い人では、妊娠18週ぐらいから、胎動を感じるようになります。
妊娠6ヵ月には、お腹の赤ちゃんも活発に動くようになるため、
多くの妊婦さんが、はっきりと胎動を感じるようになります。
赤ちゃんが一段と大きくなる時期で、その成長に合わせて子宮も大きくなるため、体への負担が増え、腰痛やこむら返りが起きやすくなります。
お腹がせり出し、体のバランスを崩しやすいので、転倒に注意しましょう。
また、ホルモンバランスの影響で、歯周病などのトラブルが起こりやすくなります。
歯周病は早産のリスクを高めるため、口腔ケアを心がけましょう。
妊娠7ヵ月には、子宮がおへその上にまで達し、羊水も増えるため、お腹が急に大きくなり、ますます体のバランスが取りにくくなります。
大きくなった子宮は、周囲の臓器を圧迫するので、胃もたれや、頻尿になりやすく、背中や腰、下半身への負担も大きくなります。
乳腺が発達し、さらに乳房も大きくなります。
胎盤からのホルモンによって、インスリンの働きが抑えられるため、妊娠糖尿病になりやすい時期です。
妊娠経過が順調であれば、ウォーキングやマタニティスポーツなどの適度な運動を取り入れてみましょう。