曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「多胎妊娠について」

多胎妊娠とは、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することで、双子や三つ子などのことです。

一度に1人の赤ちゃんを妊娠することは『単胎妊娠』と呼ばれ、『多胎妊娠』は、一度に2人以上の赤ちゃんを妊娠することです。
多胎妊娠かどうかは、単胎妊娠の場合と同じく、妊娠初期の超音波検査でわかります。

多胎妊娠は、複数の赤ちゃんがお腹の中にいるため、お母さんへの負担が大きくなります。
つわりの症状が強く、早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、HELLP症候群、胎児発育不全、胎児形態異常、子宮内胎児死亡、血栓症などの合併症が、単胎妊娠に比べ起こりやすいことがわかっています。
中でも、妊娠22週以降37週未満の出産である 早産のリスクが高く、早い時期からお腹が大きくなることに加え、妊娠高血圧症候群などにより出産を早める人工早産もあり、多胎妊娠のおよそ50%が早産になるといわれています。

福田病院では、当院でお生まれの、双子ちゃんや三つ子ちゃんとそのご家族にお集まりいただき、『ツインマザーズクラブ』という交流会を開催しています。
第40回を迎える今回は、6年ぶりの開催となりました。
双子ちゃん・三つ子ちゃんならではの、育児の不安や悩み、日頃の育児に関する工夫など、さまざまな意見交換が行われていました。

多胎妊娠は、体への負担が大きいだけでなく、常に体調や妊娠経過を気にしておく必要があるなど大変ですが、その分、幸せも喜びも、大きいと思いますので、ご家族や医師に相談しながら、安心して出産を迎えられるように、準備をしていきましょう。

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