曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「母子手帳について」

母子手帳は、日本発祥の制度で、その目的は、誰でも、どこでも、切れ目のない医療支援を受けられるようにすることです。

母子手帳は、正式には『母子健康手帳』や『親子健康手帳』といい、市町村が、妊婦さんに交付する手帳で、妊娠から出産、子育てに関することが1冊に記録でき、その間の情報も掲載されており、育児書のような面もあります。

妊娠中のお母さんと赤ちゃんの健康を守る手帳として、大きな役割を担う母子手帳には、お母さんの年齢や身長・体重などの基本情報から、妊娠中や出産前後の経過、赤ちゃんの、生まれてから就学するまでの発育・発達・健康の状態、18歳までの成長曲線、予防接種の記録など、すべてがデータとして記入され、世界に1つのデータブックになります。
予防接種の記録に関しては、重複接種や、受けもれを防ぐことにもつながり、
正確な予防接種の履歴は、赤ちゃんが大人になってからも必要となるものです。

母子手帳は、お腹の赤ちゃんの心拍が確認されて、出産予定日がわかるころ、通院中の病院でもらう『妊娠届出書』に必要事項を記入して、住民票のある市区町村の窓口に提出することで交付されます。
最近では、マイナンバーカードを利用した電子申請を行っている自治体もあります。
また、公費補助券として、妊婦健診で使用する『妊産婦 健康診査 受診票』、妊婦さんの歯科健診で使用する『妊婦 歯科 健康診査 受診票』、赤ちゃんが生まれてから健診で使用する『乳児 健康診査 受診票』なども、母子手帳と一緒に交付されます。

現在、母子手帳のデジタル化が推進されており、将来的に、母子手帳アプリを正式な手帳として利用できるよう検討されているそうです。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!