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「早産・切迫早産」
妊娠37週~42週未満の間に出産することを『正期産』といい、赤ちゃんは体の機能や臓器が十分に発育した状態で生まれてきます。
『早産』は、この『正期産』よりも前に、赤ちゃんが生まれることです。
妊娠22週以降、妊娠37週未満のお産を『早産』といい、早産になる危険性の高い状態を『切迫早産』といいます。
特に妊娠32週未満の場合、合併症のリスクが高く、命にかかわることもあります。
早産で生まれてくる赤ちゃんは、お腹の外で生きていくための、さまざまな機能が未熟なため、出産後に、NICUで特別な管理と専門治療が必要になります。
また、近年、早産で生まれた低出生体重児は、成人してから高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなることが報告されています。
早産は、全妊娠のおよそ5%に起こり、その原因は、感染や体質によることが多いとされていて、妊娠中の異常や病気、過去の早産、病歴、手術歴、年齢、喫煙やアルコールなど、さまざまな要因が関係するといわれています。
また、切迫早産の自覚症状としては、下腹部痛、出血、破水などがあり、病院の診察で、規則的な子宮収縮、子宮口の開大、頸管長の短縮が認められた場合に、切迫早産と診断されます。
切迫早産と診断されると、赤ちゃんが1日でも長くお腹の中で成長できるよう、入院や自宅安静が必要となります。
重労働や長時間労働、過度のストレスは、早産のリスクを高めることがわかっています。くれぐれも無理のない生活を心がけ、定期的な妊婦健診を必ず受けましょう。