木曜日といえばこのコーナー 中継

旬のお店、スポットを生中継!
担当 : 太田弘樹・緒方由美

阿蘇郡小国町 わいた温泉郷

今回のかたらんね中継は、熊本市内から2時間。阿蘇郡小国町のわいた温泉郷に邪魔しております。ここに何があるかと言いますと…まずは看板から見てみましょう…。こちらです!『地熱珈琲』!初めて聞く名前でしょ?4月の末にオープンしたばかりだそうです。それでは詳しい話をお伺いしましょう。地熱珈琲の山本さんです。宜しくお願いします。地熱珈琲ってなかなか聞きなれない名前なんですが、 どんなものなのでしょうか?

山本さん『地熱珈琲は、コーヒーを焙煎する過程で小国町の地域遺産である“地熱蒸気”を使っているということなんです。』

小国町の中でもわいた地区といえば地熱蒸気が名物と言えるスポットですよね!その蒸気を利用した調理の他に、最近では新たな価値を見出しているようです。詳しいお話を伺いましょう。合同会社わいた会の 後藤さんです。地熱発電も積極的に稼働しているようですね。

後藤さん『そうですね。人口の減少と高齢化が進み、若い人たちにも魅力を感じてもらえる町を作る必要があります。SDGsに即した持続可能な形をとりながら、収入源に変えることが出来る地熱は素晴らしい地域資源だと思います。』

山本さん『この店舗も地熱を使った「乾燥小屋」だったのですが、長らく使っていなかったところを私が借り受けてこのお店を始めました。』

ここが現在も使われている乾燥小屋だそうです。今 まさに作業が行われている最中なんですが、とにかく熱い!サウナかと思うくらいです!

山本さん『地域住民はこの資源と共に暮らしてきたんです。温泉はさることながら、この蒸気を使って煮炊き蒸しなどの調理や、木材の乾燥に使用して来ました。』

そしてその蒸気を使ったコーヒーの作業工程とはどんなものなのでしょうか?

山本さん『この生豆を90℃の蒸気で30秒蒸します。』

洗った後蒸すのはどんな理由があるんですか?

山本さん『豆の芯までしっかりと熱を伝えることで、この後 焙煎にまわしたときに、生焼けを防ぎ、最大限に香りを引き出せるんです。蒸し場でイモやトウモロコシなどの食材を蒸すことで味を前に出し、風味をアップさせる調理法は昔からこの地域で受け継がれてきました。それはコーヒーでも同じじゃないかと思い、実践してみました。』

なるほど、この地ならではの調理法なんですね。うわ、蒸された豆の香りが漂って来ましたよ! 大豆のようですね!さあ、次はこの豆の焙煎なんです。そして、焙煎から1週間ほど発酵熟成させて完成します。それではいよいよ地熱で下ごしらえしたコーヒーを抽出していただきます。うわ~!ムクムクっと豆が膨らんでみていて楽しいですね!さあ、コーヒーが出来上がりましたよ!それでは頂きます!スッキリ!おいしい!!

山本さん『様々な工程を経て苦みや渋みがない分、物足りないという方もいらっしゃいますが、私が皆さんに飲んでいただきたい味がこれなので、自信を持って提供しています。素晴らしい地域資源を価値化して、観光客と地元民の交流拠点を作りたいと思っています。』

それでは場所の紹介です。地熱珈琲は阿蘇郡小国町にございます。阿蘇方面から国道212号線を進み、右折して国道387号線に入って下さい。10分ほど進み、途中の看板を目印に右折してしばらく進むと右側にございます。

地熱珈琲
住所 阿蘇郡小国町西里2811
TEL 070-8436-3872
営業時間 10:00~17:00
駐車場 8台
プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!