木曜日といえばこのコーナー 中継

旬のお店、スポットを生中継!
担当 : 太田弘樹・緒方由美

荒尾市「旭製作所」

本格的に夏突入という事で、今回は、風鈴!こちらに関する物を作っている工場からお伝えしたいと思います!皆さん分かりますか?それはですね…コチラ!ガラス機器の工場でございます!しかも! 理化学用ガラス製品のシェア 世界第…2位なんです!理化学用ガラス製品のシェア 世界第2位の工場とはどんな場所なのでしょうか?詳しい話をお伺いしましょう。旭製作所の橋本さんです。宜しくお願いします。私、荒尾市にこんなすごい工場があるなんて知りませんでした。旭製作所の歴史は古いんですか?

『はい、旭製作所は昭和25年4月に大牟田市で創業しました。最初は小さな町工場でしたが、緻密な加工技術などが評価され、新たな技術やグループ会社を増やしていき、現在に至ります。』

ちなみにこの工場ではどんなガラス容器が作られているのでしょうか?

『この工場では、77名の技術者がガラス製の反応・合成装置蒸留装置などを製造しております。工場の規模だけで言うと、世界最大と呼べると思います。』

グループ会社はアメリカ、イギリスなど世界各国に散らばっているそうですよ!それではガラス加工技術を拝見していきましょう!なんですか!? 只今 制作中のこの巨大なガラス製品は!?

『これは反応容器と呼ばれるものです。』

どんな事に使うんですか?

『薬や化学繊維などの素材に使う原料を温めたり、冷却したりして化学反応を起こさせる装置です。』

職人さんも、これだけの技術を身に着けるのにかなりの時間を費やしていらっしゃるのではないでしょうか?

『この工程だと最低でも10年くらいですね。』

そんなに!? 産まれた赤ちゃんが“ガラスの十代”になっちゃいますよ!

ガラスだけにね☆

『見て楽しむ工芸品ではないので、寸法に合わせて正確に作る必要があります。ガラスは1000℃以上の熱をかけて柔らかくしたところを加工するしかありません。熟練の技術が必要になります。』

しかし、これだけの大きさのガラス容器が、そんなに需要あるんですか?

『詳しくは説明できませんが、ガラス用品の用途としては、食品、医薬品、繊維の原料など様々で近年ではワクチン製造の工場からの依頼もあります。』

どんどん製造していかなければならない時にこれくらいの大きさがないと、試験管じゃ心もとないですもんね。ちなみにこちらの職人さんは旭製作所が誇る“職人 三羽ガラス”の一人だそうです!

ガラスだけにね☆

こちらには、見たこともない形のガラス容器がズラリと並んでいますね。

『お客様はうちの加工技術を信頼して、オーダーをいただきます。世の中を変える新素材、薬品の開発などに不可欠ですので、そうした期待を裏切らないよう、全力で取り組んでいます。製品の中には世界中でも当社でしか作れない製品もあります。』

前に進もうとしている方々の夢が“パリンと割れない”ように常に努力していらっしゃるんですね!

ガラスだけにね☆

それだけ誇れる技術があれば、世界中にグループ会社があるというのも納得できますね!

『それもあるのですが、ガラスを加工する工場は世界規模で見ても小規模の家族経営の企業が多く、職人も高齢化が進んで、後継者がいないというのが実態です。当社では毎年、定期採用で新卒者を採用して、技術をいちから教育してガラス職人の育成にも積極的に取り組んでいます。』

職人の数は減少しているのでしょうか?

『ガラスを加工する職人は、一から育てれば独り立ちするまでに5年から10年はかかります。職人がいるうちに新しい職人を育成して世界各地の技術を途絶えさせないようにしていかなければなりません。』

ガラスの加工ということで“1000℃を超える熱い思い”ですね!

ガラスだけにね☆

さあ、このあとはオガッチがガラス加工を体験しちゃいますよ!

は~い!お願いします!って橋本さん、私全くの初心者何ですが…。

『大丈夫ですよ。今日はうちの入社試験でもやっている試験管などの小さい製品を作ってもらいます。』

入社試験でガラス製品を作るんですね!

『はい。面接や筆記試験と一緒に必ず実技でガラス製品を製造します。どんな高校でもガラスの加工は教えていないので単純な手先の器用さというものが如実に表れます。』

では先にお手本を見せて頂けますか?

え~!こんなの出来るかな~…。それでは、やってみます。なかなか難しいんですね。

『そうですね。でもみんな最初から上手には出来ないので、たくさん練習して、技術を身に着けて、ガラスの加工技術をしっかり受け継いでもらうように日々頑張ってもらっています。』

ここにいるみなさんにも世界に誇るガラス製品の製造者になってもらいたいですね。

この他にも、出来上がったガラス容器を磨いて表面を整えたり、滑り止めのためわざとザラ面に仕上げる部門など様々な職人が働いていらっしゃるんですよ。

ちなみに今回は中継のため特別に工場の中に入らせて頂いてますが、一般の方の見学は受けられていないそうです。ただ、学校単位では見学出来るそうなので、気になった関係者の方は連絡どうぞ。

それでは場所の紹介です。旭製作所 本社工場は荒尾市にございます。熊本市中心部からですと、国道3号線から国道208号線に入りしばらく進んで下さい。荒尾市に入ったら左折して県道46号線に。少し進むと左側にございます。

それでは橋本さん、最後に一言お願いします!

『はい。理科の実験などでしか、皆さんの目に触れる機会はありませんが、熊本にもこんな世界企業があるんだということをぜひ知っていただければと思います。ガラス職人になりたい方、随時募集中です!世界を相手に仕事がしたいという“無色透明”なあなたを待っています!』

せーの!ガラスだけにね☆


旭製作所
住所 荒尾市高浜1978
TEL 0968-68-2121
営業時間 8:30~17:30
定休日 日曜・祝日
駐車場 5台
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