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災害時のアートの役割は? 現代美術館でシンポジウム開催【熊本】

去年の7月豪雨から1年。
災害時における芸術・文化の役割について考えるシンポジウムが先日、熊本市であり、熊本市現代美術館の日比野 克彦館長ら県内在住の芸術家7人が、熊本地震や豪雨災害時の活動などについて語り合いました。
『アートインフラ』とは、「水や電気と同じようにアートも普段の生活に必要なもの」という考え方です。
実家の人吉市で去年の豪雨を経験した、東京芸術大学大学院1年生の上川 桂南恵さんがシンポジウムを企画。
【上川 桂南恵さん】
「美術の力で災害となった時に、もっと動けるようなことを考えていけたらなと…」
【日比野館長】
「アートインフラを考える場面を作っていくことが、きっと世代を超えて街づくりとか人間づくりになっていくのかなと」
トークの後は、上川さんによるグラフィックレコーディング。
災害時に感じたことや取り組みについて、参加者たちが話す内容を絵にしていきます。
【舞台俳優 松岡 優子さん】
「対話の途中で気づいたんですが、対話がアートなんだと。そこを中心に何でもやりました」
舞台俳優の松岡 優子さんは熊本地震の際、演劇などによる復興支援の団体を立ち上げ避難所や仮設住宅を訪れました。
【松岡 優子さん】
「(熊本地震の後)全国から支援をいただいて演劇祭をやったんですけど、久しぶりに芸術に触れて心がほぐれる感覚をすごく感じました」
【ブリッジクマモト 佐藤 かつあき代表理事】
「これは被災地で使われたブルーシートを回収して洗浄して、縫製してバッグにして販売するブルーシードバッグというものです」
佐藤かつあきさんは、イベントなどで得た収益を被災地に寄付する『ブリッジクマモト』の代表です。
【佐藤 かつあきさん】
「(ブルーシートのかかった家を)見た人が悲しい景色に感じないで、『ブルーシートもいいもんだな』と思ってもらえないかなと」
「日常で使えるような、こういうバッグがあれば、何かの時に思い出せるかなと。『地震があったな』『ちょっと気を付けよう』みたいになるといいなと思いました」
トークを聞きながら絵を描き続ける上川さん。
出来上がったのがこちら。イメージは球磨川です。
【上川さん】
「(被災者で)川のことを悪く言っている方は一人もいらっしゃらないので、それで今回も中心に川を持ってきて皆さんのお話によってどんどん支流が分かれていって」
【日比野館長】
「被災した中でこそ今の時間はないものにしたではなくて、その状況をどう受け止めてどう自分の中で納得しきれない自分を受け止めるのかという、アートはそういう経験を力にすることができるので、災害時のアートインフラはとても重要かなと思います」

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