熊本のニュース一覧

特集 大学新学期スタート キャンパスの様子は・・【熊本】

県内の大学では、9月中旬から後期授業が始まっています。
コロナ禍2年目のキャンパスは、どうなっているのでしょうか。
大学の取り組みを追いました。
熊本市西区の崇城大学です。
5学部10学科に、約3700人の学生が在籍しています。
10月から後期授業が始まり、キャンパス内ににぎわいが戻ってきました。
TKUライブニュースのコメンテーター、今井亮佑教授の後期最初の授業に同行すると…
【今井 亮佑 教授】
「いつものように検温をして入ってもらいますが、新たに座席を指定しますので、その紙とレジュメ(概略)を取って自分の席に座ってください」
対面授業を再開する際に、大学で決めた徹底事項です。
【今井 亮佑 教授】
「検温と消毒は徹底するということで、私が全部、検温を毎回やっています」
学生たちが学期を通して座る席は固定。
25人のクラスですが、180人まで入る大きな教室で授業を行っています。
※学内のその他の施設でも、体温チェックモニターや消毒液を設置
昼食時には…教員と学校職員が食堂内での感染予防を呼びかける『見回り隊』も結成されています。
【阪本 達也 学生部長】
「一番感染のリスクが高いのはここなので、自分たちで気を付けてもらって」
【学生】
「みんなとパーティションがない状態で話したいなと思っていますが、こんなご時世なので、控えながら気を付けていこうかなと思っています」
感染予防対策を徹底しながらのキャンパスライフ再開。
久々の友人たちとの時間に満足そうでした。
昨年度はほとんどの大学で、対面授業ができない時期もありました。
今年度はどんな状況なのか。
崇城大学の教務部副部長として、時間割の編成にも係わる今井教授に聞きました。
【今井 亮佑 教授】
「対面授業は1年生の科目や、実験実習の科目を中心にしています。他方、2年生以上の科目や、教員が学生に対して話しかける、講義系の科目は必ずしも対面の必要はない。遠隔でもそれなりの効果は期待できますので、そういう科目は遠隔でやるようにしています」
それぞれの学生で通信環境に差があるため、崇城大学は教員があらかじめ授業を収録する『オンデマンド型』の遠隔授業を行っています。
遠隔であっても少しでも分かりやすくする工夫も。
数学を担当する大嶋 康裕 准教授は、1コマ約5時間かけて授業動画を制作しています。
【総合教育センター(数学)大嶋 康裕 准教授】
「おそらく1人で誰にも相談できずに授業を受けているであろう学生に、どれだけ安心して私たちの授業を提供できるかと考えました」
こうした教員の工夫もあり、昨年度末の学生へのアンケートでは「遠隔授業でも満足度が高かった」という結果も出ています。
【今井 亮佑 教授】
「一般的には遠隔授業に対して、ネガティブな見られ方をすることが多いんですが、学生からすると自分の都合がいい時に授業が受けられるとか、一時停止や巻き戻しができる、オンデマンド型授業のメリットを最大限生かす形で、授業を受けている様子がうかがえます。担当している教員からすればホッとしたところだと思います」
感染予防の観点からも欠かせない遠隔授業。
当面は、対面授業と遠隔授業の両方で進めていく予定です。
【学生】
「1年生で、まだコミュニケーションをとる機会がない。対面なら直接、コミュニケーションがとれるのでやりやすい」
「通学時間が長いので、それをカットできるオンラインはすごくいいんですが、先生によっては分かりやすい教科もあるので、対面がいいなと思うこともある」
【崇城大学 中山 峰男 学長】
「コロナ禍の中で、知識だけの部分は遠隔授業でやれるのかな」
「学生が本質的に大学で学ばなければならない課題は、対面でないとなかなかできない。今後は少しずつでも対面を増やしていって、学生たちに生き生きしたキャンパスライフを提供できればと思っています」
県内最多の学生数の熊本大学は、9月27日から後期が始まっていますが、原則、遠隔授業のためキャンパス内はひっそりしています。
【熊本大学 宇佐川 毅 副学長】
「最も重要な時期をキャンパスで過ごすことができない状況の中、学生が熊本大学で学んでいかに環境を整えて、後で振り返ってみて「よかった」と言わしめたい。そのためにできることを、一つ一つ積み上げていきたい」
熊本大学は11月以降、対面授業を増やすことを検討しています。
TKUが、県内の4年制大学にアンケートで、対面と遠隔授業の割合を調べました。
学部や学科によって大学内でも変わりますが、右が遠隔の割合が高い大学、左が対面の割合が高い大学です。
熊本大学以外に、県立大学でも遠隔授業の割合が高くなっています。
九州看護福祉大学や平成音楽大学は、ほとんどが対面授業です。
それ以外のほとんどの大学で、対面と遠隔の授業を併せた形で、感染状況に応じて割合を変えるなど対応しているようです。
コロナ禍でも学びを止めないために。
各大学が模索しています。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!