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春高バレー鎮西九冨主将 亡き母と挑んだ最後の春【熊本】

春の高校バレー全国大会で準優勝に終わった鎮西高校。
チームを引っ張った九冨鴻三主将は、天国の母と一緒にオレンジコートに立ちました。
母との約束を胸に挑んだ、最後の春高バレーです。
9日まで行われた春の高校バレー全国大会。
4年ぶりの日本一まであと一つ。
鎮西高校を引っ張っきた九冨主将には、日本一を目指す大きな理由がありました。
【九冨鴻三主将】
「やっぱりお母さんのために、最後の春高では日本一取らないといけないし、やっぱりそこは約束していたので上(天国)で見ていると思うのでしっかりやっていきたい」
ベッドに横たわる九冨の母・愛齢さん。
この日の翌日、九冨の18歳の誕生日にこの世を去りました。
【九冨鴻三主将】
「おばあちゃん家でみんなに見守られながら(亡くなった)」
東京の中学から高校日本一を目指し、母の故郷・熊本の鎮西へと入学した九冨。
1年からレギュラー入りし、試合で活躍する息子の姿が母は大好きでした。
しかし去年2月、大腸に癌が見つかりました。
もしかしたら春高までもたないかもしれない。
夏のインターハイは無観客開催だったものの、少しでも息子のそばにと石川県の会場近くで応援。
日本一を共に喜びました。
次は春高まで。
しかし、その願いはかなわず、息子の誕生日まで必死に生きるのが精いっぱいでした。
【九冨鴻三主将】
「最高のお母さんだったのでこれからも頑張るよと約束した」
「(母の死は)自分に与えられた試練。ちょうどこういう時期に自分を大きく変えてくれる、そういう出来事を作ってくれたのかなと思うので、春高でしっかり結果が出せるように頑張っていきたい」
高校最後の大舞台。
セッターとして、そしてキャプテンとしてチームを勝利に導きます。
【後藤アナウンサー実況】
「今、九冨の右足首には、お母さんとお揃いのミサンガがつけられています。お母さんと一緒に戦う鎮西のキャプテンです」
【九冨鴻三主将】
「インターハイ勝ってるからプレッシャーがすごくあって、なかなか思うようにプレーできなかったけど決勝まで来られたので本当に大きい」
(お母さんとのミサンガは?)
「これです。これをお揃いでつけて…」
「最後なので、日本一で終わりたいです」
【鎮西のユニホームで挑む最後の試合】
【決勝のコートも天国の母と一緒に】
【母が大好きだったのはバレーを楽しむ自分の姿】
【仲間たちと最後まで笑顔で】
全力で戦い抜いた高校最後の試合。
涙を流す後輩たちに、九冨は最後までキャプテンらしく寄り添いました。
【九冨主将 円陣】
「そんな泣くな。この悔しさバネに次よ次。俺らは全然後悔してないから。結果はどうあれ全然後悔してない。みんながいたから、こうやって楽しめたし、このチームでやれて本当に良かったからね。本当にありがとう」
【九冨鴻三主将】
「苦しかったし、メンタル面でもバレー辞めたいって思ってたけど、みんな仲間がいたからここまで来られたし、みんなに感謝しかないし、後輩には次につなげてほしいからもう泣かないです」
(お母さんになんて報告したい?)
「最後負けちゃいました。ごめんなさい。でも勇気づけてくれたから『ありがとう』って言いたいです」

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