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ドイツ人と日本人の夫婦が芦北町で夢見る夫婦船【熊本】

その美しい姿が「海の貴婦人」と呼ばれる芦北町のうたせ船。
熊本を代表する観光資源ですが、漁師の高齢化が進み担い手の確保が課題となっています。このうたせ船の魅力を伝えようと活動する夫婦に密着しました。
大海原に漂う海の貴婦人、うたせ船。
うたせ船で行われる漁の様子を楽しむ観光うたせ船は熊本を代表する観光資源です。
漁師の高齢化などで担い手の確保が大きな課題となる中、去年7月、芦北町が募集した地域おこし協力隊に1組の夫婦が就任しました。
田川沙由里さんと夫でドイツ人のプラハ・ケビン・ユーゲンさんです。
旅行中にポルトガルで出会った2人。2人で世界中を旅しながら様々な国の文化に触れ、2020年に結婚しました。
そして、2人で田川さんの父の故郷である八代市を訪れた際、運命的な出会いがありました。

【プラハ・ケビン・ユーゲンさん】
「静かな優しい海にいっぱい船があってすごくかっこよかったです」
【田川沙由里さん】
「きれいな青い海の上に白い帆があってキラキラしててすごくかっこよくて魅力的だと思いました」

2人は、うたせ船の操縦の補助とPRを行う地域おこし協力隊を町が募集していることを知り応募しました。

去年7月から、町に住みながら協力隊としての活動を開始。船の操縦や接客などを手伝っていましたが、新型コロナの感染拡大で船の運航は中止に。

その期間中は、芦北町漁協の事務所でアシアカエビの養殖プロジェクトなどに取り組みました。

【芦北町漁協芦北支所 上塚末博支所長】
「2人が来てすごく助かっています。後継者が少なくて。メインは観光の担い手になってもらえればと期待しています」

【プラハ・ケビン・ユーゲンさん】
「びっくりしました。初めて来たときは。すごく食べ物もおいしいし肉もあるし魚もめちゃくちゃおいしいしいろんな人に芦北町を知ってほしい(芦北町の魅力を)広めたい」

その後、コロナの感染状況が落ち着き、うたせ船の運航は再開。この日は今シーズン最後の運航日です。

【プラハ・ケビン・ユーゲンさん】
「船の勉強は、楽しいので船に乗るのもすごく楽しみです」

ツアー客およそ20人がうたせ船に乗り込みます。
ケビンさんはお客さんが船に乗りやすいように船を岸壁に寄せ、沙由里さんがライフジャケットのつけ方などを説明します。
目的のポイントに到着すると漁の準備が始まります。
この日の漁は、『ケタ』という爪のついた網をうたせ船で引きながら海底にいるアシアカエビを獲る『ケタうたせ網漁』です。
風の強さや風向きで細かな操作が必要なうたせ船。
早く一人前になれるようケビンさんは、漁や操縦のコツをベテランの漁師から学びます。

「どこのロープが何をしているのかいっぱいロープがあるので」

網を引き揚げると、お目当てのアシアカエビが。
船の上ではさっそくアシアカエビの躍り食いが振る舞われました。

【ツアー客】
「最高です」
【ツアー客】
「とてもフレンドリーで日本語がとても上手でびっくりしました」

地域おこし協力隊の任期は原則3年。新型コロナの影響で先は見通せませんが、2人は夢に向かって進んでいるようです。

【プラハ・ケビン・ユーゲンさん】
「覚えることがいっぱいだからそう簡単には覚えられないけど、風追いの時とか帆がいっぱい出ているときとかが、すごく楽しみ。本物の漁ね。楽しみ」

【田川沙由里さん】
「風をよんだり、この広い海の中でどこで漁ができるのか丁寧に覚えていて、みんなに任せてもらえるよう頑張っていけたらいいと思う」
ドイツ人と日本人の夫婦が芦北町で夢見る夫婦船。
将来は芦北町の観光を担う名物夫婦となることが期待されています。

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