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御所浦中学校男子バレーボール部 初優勝目指した夏 【熊本】

全校生徒36人の小さな学校、御所浦中学校の男子バレーボール部が中学校総合体育大会・中体連で初優勝を目指し戦いました。
「島に優勝旗を持ち帰りたい」。彼らの夏に密着です。

県内唯一の離島の町、天草市御所浦町。

御所浦中学校は町でたった一つの中学校で、全校生徒は36人。

男子バレーボール部には10人が所属し、今年は倉岳中の1人が加わり合同チームとして活動しています。

【安武堅斗監督】
「高い子とか、めちゃくちゃ上手い子がいるわけではないので、みんなでレシーブを拾ってそのつないだボールを2人が決めるチーム」
キャプテンの脇島千晴と倉岳中の大石秀の2人が攻撃の中心。

平均身長163センチと決して高くはないものの、粘り強く拾い、2人のエースに
つなぐバレーが持ち味で、去年の県中体連では3位、今年は新人戦と選抜大会でいずれも準優勝に輝いています。
練習では、キャプテンの父、脇島コーチを始めOBや保護者など多くの島民が体育館に集まりバレー部を支えています。

【保護者】
「脇島コーチや外部コーチが指導を熱心にしてくださるのでやっぱりそこかなと思う」
彼らの目標はただ一つです。

【脇島千晴主将】
「どこのチームにも守備では負けないように、これからの練習を頑張って優勝したいです」
【倉岳中・大石秀選手】
「チームの目標が県トップなので、そこに向かって一日一日の練習に励んでいる」

これまで先輩たちも成し遂げていない偉業達成に向けこのメンバーで戦う最後の夏がやってきました。

郡市予選を勝ち抜いた16チームで争う県中体連。

御所浦・倉岳チームは1・2回戦を順当に勝ち準決勝に進出。

初優勝に向け島を出発する選手たちに大勢の島民がエールを送ります。
【島民】
「勝たんば戻ってくんなぞー」「頑張れー」
【脇島千晴主将】
「たくさん御所浦の人から応援されてうれしかったです。優勝して優勝旗を御所浦に持ち帰ってきたい」

迎えた大会最終日、準決勝の相手は去年の優勝チーム山鹿。

平均身長で上回る相手に御所浦・倉岳チームは日々の練習で磨いてきた粘りの守備から脇島・大石のダブルエースにつなぎます。

2人だけではなく全員が躍動。第1セットをモノにします。

しかし第2セット、徐々に相手ペースに。

大事な場面でミスが出るなどデュースの末にこのセットを落とすと、勝負の最終セット、脇島、大石が立て続けにブロックにつかまり苦しい展開に。それでもチームのもう一つの武器サーブで立て直します。

控えメンバーも流れを引き寄せるビッグプレーで起用にこたえます。

勢いに乗った御所浦・倉岳チーム。最後はキャプテン脇島が勝負を決め実に36年ぶりとなる決勝進出を果たしました。

【安武堅斗監督】
「まだ勝負は終わってない。最後にもう一回、優勝が目標だろ!中体連優勝だろ、優勝するぞ」

初の県チャンピオンまであと1つ。

相手は6月の選抜大会で敗れた菊池南。
エースを中心とした多彩な攻撃パターンに苦しめられます。

これまで出なかったようなミスを連発。
リズムをつかめぬまま第1セットを失います。

【安武堅斗監督】
「なんで目標一歩手前まで来てそこで捨てるのか。優勝のチャンスをつかめるのは
この2チームしかないやん。他のチームも取りたいって思ってたよ。チャレンジできるのは俺らだけよ」
しかし、優勝への執念は相手チームも同じ。

疲れからか…、それとも準決勝の激戦を勝ち抜いたことによる気の緩みからか…。

このままではダメだと頭では分かっていても狂った歯車を元に戻すのは簡単ではありませんでした。

【菊池南2-0御所浦・倉岳】

【脇島千晴主将】
「自分たちのプレーがうまくできなくて、自分たちのミスだけで負けてしまった。
島の人たちがたくさん支えてくれている中、もう少しみんなが応援してくれるようなプレーがしたかった」

目指してきた県チャンピオンには届きませんでした。

それでも中体連としてはチーム初となる九州大会への出場を決めました。

【倉岳中・大石秀選手】
「今回の負けを生かして九州大会に挑まないと今まで支えてくださった保護者や先生に申し訳ない。いいプレーをして、全中に行けるように頑張りたい」

九州大会で5位以内に入れば全国中体連に出場。このメンバーで戦う熱い夏はもうしばらく続きます。

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