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特集『シリーズ命を守る・防災』冠水道路にご注意を 車の浸水被害への備え

続いては、28日の特集『シリーズ命を守る・防災』です。
局地的な大雨で道路が急に冠水し、車が立ち往生してしまうケースが後を絶ちません。車が水に漬かり身動きが取れなくなった場合の対処法や、こうしたトラブルを
未然に防ぐための備えについて考えます。

【防災システム研究所・山村 武彦所長】
「大したことないと思って(冠水した道路に)突っ込んでしまって立ち往生する車が圧倒的に多い。冠水した道路には進入しないのが原則」

【井手 正観 】
「浸水した車が立ち往生しています」

7月5日、荒尾市で冠水した道路に取り残された1台の車。タイヤの半分程度まで
水に漬かっていました。
荒尾市では、この直前、レーダーによる解析で1時間に120ミリの猛烈な雨を観測。
アンダーパスとなっている現場の道路に水がたまり、急激に水位が上昇。
車は身動きがとれなくなったとみられています。
【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「冠水した道路を車で走ってしまうと車に水が入り込んでしまってエンジン自体を破損して止まってしまうというリスクがある」

これは『ウォーターハンマー』と呼ばれる現象で、破損の程度によってはエンジンを丸ごと交換しなければならない場合もあるといいます。

JAF熊本支部によると去年4月からの1年間に対応した車の冠水トラブルは73件。このうち9割近くの64件が6月から8月に集中しています。
【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「水たまりの深さは目視では分かりませんから、前の車が行けたからこれくらい大丈夫だろうと入って行かれる方が多い、その結果エンストしてしまう」

【防災システム研究所・山村武彦所長】
「水深が10センチ以上だとブレーキが効きにくくなる。30センチ以上だとエンジンが止まる恐れがあり、50センチ以上だと(車自体が)流されてしまう危険性もある」

エンジンが止まり車を動かせなくなると、浸水によって命を落とすリスクが高まります。

すぐに車から脱出する必要がありますが、水圧とエンジン停止の影響でドアや窓が開かなくなると脱出が困難になります。

【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「そういった時には専用の脱出用ハンマーなどがありますので、そういった物で
運転席の窓ガラスを割って脱出するという方法がある」

専用のハンマーを使えば傘や車の鍵などでは割れない窓ガラスも簡単に割ることができます。
【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「(ガラス割りハンマーは)カーショップやホームセンターなどに置いてある。
車が浸水したときはシートベルトのロックがかかっていることが多い。(ガラス割りハンマーは)シートベルトカッターと一緒になっているので自分の手の届く範囲に置いておいた方がいい」
ハンマーを備えていなかった場合でも脱出の方法はあるといいます。

【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「例えばこのくらいの深さの水たまりに浸かったとしますよね。時間がたてば少しずつ車内に水が入ってきます。その時に慌てずに外と中の水位が一緒になるまで待つ。そうすれば何とか自分の力でもドアを開けることができると思う。慌てずに待つということが重要」

こうした浸水被害から自分の命と車を守るために大事なのは「事前の備え」です。

こちらは熊本市が作成した市街地の浸水実績図。排水能力を超える大雨が降り市街地が水に漬かるいわゆる『内水氾濫』が起きた場所を示していて、色が濃い所ほど頻繁に発生していて注意が必要です。

また、交差する線路や、 道路の下を走り周辺より低くなっている道路、いわゆる『アンダーパス』も記載されています。

このほか、熊本市以外の冠水想定箇所については国土交通省の道路防災情報ウェブマップで確認することができます。
【防災システム研究所・山村 武彦所長】
「冠水想定箇所は大雨が降ると冠水する可能性が非常に高い所、あるいは過去に冠水した場所を示しているのでできるだけそうした所は避けて通行することが賢明」

【JAF熊本支部推進課 緒方将さん】
「河川が氾濫しやすいエリア浸水の起きやすいエリア土砂崩れの起きやすいエリアが調べられたりしますから自分の使うルートがそこに当てはまるならそのルートは今回は回避する。調べて知識として入れておくことが重要だと思う」

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