公選法違反の罪 北口元熊本市議に罰金刑 熊本地裁
公選法違反の罪に問われている北口 和皇 元熊本市議の裁判です。
熊本地裁は21日、「選挙の自由と公正を害した」として求刑通り北口被告に罰金30万円の判決を言い渡しました。
判決などによりますと、元熊本市議の北口 和皇 被告は、ことし4月の市議会議員選挙に中央区から立候補し、「大変苦戦しています。皆さま1人だけでも1票をお願いしていただけないでしょうか」などと自身への投票を呼び掛ける違法な文書を入れた封書計35通を郵送したものです。
これまでの裁判で、北口被告は、起訴内容を認めていました。
21日の判決で、熊本地裁の平島 正道 裁判長は「7期にわたって市議会議員を務めた北口被告は公職選挙法について熟知し、順守すべき立場にありながら選挙の自由と公正を害した」と指摘。
一方で、「買収などの悪質な選挙違反に比べると影響は小さい」として求刑通り罰金30万円の判決を言い渡しました。
また、公民権の停止については、5年から3年に短縮しました。