TSMC進出大きく影響 大津町が全国1位の地価上昇率【熊本】
熊本県は今年7月時点の県内の基準地価を発表。大津町は去年と比べ19.4%上昇し全国市区町村で1位の上昇率となりました。菊陽町や合志市でも地価は上昇していて、TSMCの進出が大きく影響しています。
今回の調査は県内482地点で行われました。
県全体では住宅地、商業地、工業地の全ての用途で去年から上昇。
平均変動率はプラス1.8%で、3年連続で上昇しました。
市区町村別でみると、TSMCの進出により大津町、菊陽町、合志市で上昇率が拡大。大津町はプラス19・4%で全国1位。
菊陽町は16.9%の上昇で全国6位となっています。
【平井 茂徳 記者リポート】
「TSMCからおよそ4キロのこの地点、大津町ではこの地点を含め、合わせて3つの地点で上昇率が全国1位となるプラス33・3%を記録しました」
用途別でみると、商業地や工業地でTSMC周辺地域の上昇が著しく、商業地では大津町が全国1位、菊陽町が全国2位。
工業地では大津町、菊池市、合志市が全国1位から3位を占める結果となりました。
大津町は商業地、工業地ともに去年も全国1位の上昇率でしたが、今年はさらに上昇幅が拡大しました。
鑑定に携わった専門家は「大津町は菊陽町に比べて地価水準が低く、用地不足や超過需要に伴い高い地価上昇が継続している」と分析しています。