１７日、熊本市中央区の高齢者向け住宅で、入居する８０代の女性が死亡しているのが見つかった事件。警察は昨夜、８８歳の夫を殺人の疑いで逮捕しました。

調べに対し、夫は「妻が死のうとしているのを手伝った」という趣旨の供述をし、容疑を否認しています。

逮捕されたのは、熊本市中央区にあるサービス付き高齢者向け住宅に住む 無職、丸山 衛 容疑者（８８）です。

警察によりますと、丸山容疑者は、１６日夜から１７日午前までの間に、自宅で同居する妻・丸山 美智子 さん（８３）を殺害した疑いが持たれています。

１７日午前１０時半ごろ、丸山容疑者宅を訪れた女性職員が寝室のベッドで意識のない美智子さんを発見。美智子さんはその場で死亡が確認されました。

職員からの通報で駆け付けた警察が、寝室にいた丸山容疑者から任意で話を聞いたところ、「妻が『死にたい』と言っていたので首を絞めた」などと話したため、１７日夜、逮捕しました。

丸山容疑者は警察の調べに対し、「妻が死のうとしているのを手伝った」という趣旨の供述をしていて、容疑を否認しています。

これまでの調べで、美智子 さんの首には絞められたような痕があることなどから、丸山容疑者が現場に残されていた美智子さんのスカーフで首を絞めて殺害したとみられています。

また、丸山容疑者が逮捕前の取り調べで「最近、妻が『死にたい』ともらしていた。このままふたりで生きていても迷惑をかける。自分も死ぬつもりだった」と話していて、警察は犯行の動機や経緯について慎重に調べを進めています。