川辺川・流水型ダムの環境調査で植物採集中に滑落 男性死亡【熊本】
17日昼ごろ、球磨郡五木村の山中で、会社員の男性が斜面から約50メートル下に滑落し死亡しました。
男性は国が川辺川に整備を進めている流水型ダムの環境調査のため、同僚の男性と植物を採集していたということです。
警察によりますと、17日正午すぎ、五木村丙の山中で、会社員、梶 圭佑さん(33)が斜面から約50メートル下に滑落。一緒に山に入っていた同僚の男性が滑落に気付き消防に通報しました。
駆けつけた消防が梶さんを県の防災ヘリで人吉市内の病院に搬送。梶さんは当時、意識はありましたが、搬送先の病院で容体が急変し、約2時間後に死亡しました。
国交省によりますと、梶さんが勤める福岡市の会社は国が川辺川に整備を進める流水型ダムをめぐり、保全や移植が必要な植物の調査業務を担当。
梶さんは17日、現場周辺で同僚の男性と植物を採集していたということです。
国交省川辺川ダム砂防事務所は「安全管理を徹底して再発防止に努める」とコメントしています。