生徒を蹴るなどした熊本市立中学校職員の行為1件を「体罰」と認定【熊本】
ことし1学期の掃除の時間に起きたということです。熊本市体罰等審議会は生徒を蹴るなどした熊本市立中学校職員の行為1件を「体罰」と認定しました。
【熊本市教委の会見】
「同生徒の右太ももの裏側付近を左足で1回蹴り、腰付近を左拳で1回打ったもので
ございます」
熊本市教育委員会によりますと、体罰が発生したのは今年の1学期、熊本市立の中学校です。掃除時間中、グラウンドで職員の後ろを歩いていた生徒のほうきの柄が職員の膝の裏にあたりました。
このときバランスを崩されたことに立腹した職員がほうきを当てた生徒の右太もも裏側付近を1回蹴り、腰付近を拳で1回叩いたということです。
学校から熊本市教育委員会に報告があり事案が発覚。
生徒は「わざとではない」と話しているということです。
聞き取り調査に対し職員は「立腹してやってしまった。生徒に対して苦痛を与えた
ことを反省している」という趣旨の説明をし、本人に謝罪したということです。
市教委によりますと、今後、事実に沿って職員の処分を検討しているということです。
一方、熊本市立千原台高校の野球部で暴力や暴言を交えた指導があったという訴えに対しては18日の審議会で議論が交わされた結果「継続審議」となりました。
熊本市教育委員会によりますと今回の調査結果では「体罰」や「暴言」などの認定に至る条件を満たさない部分があったということです。
審議会の委員から関係者への聞き取りなど追加調査の要望も出たことから教育委員会がさらに調査を行ったうえで10月の体罰等審議会に諮る予定となっています。