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熊本市議会で継続審査中のJR上熊本駅前の屋根落下 業者を提訴へ【熊本】

JR上熊本駅前の屋根落下事故をめぐり、熊本市が施工業者に損害賠償を求めて提訴するか議会で継続審査となっていた問題です。市議会都市整備委員会は19日提訴議案を「可決すべきもの」としました。

継続審査となっていたのは、去年7月に起きたJR上熊本駅前にある歩行者用通路の屋根が落下した事故をめぐり、熊本市が「設計通りの施工ではない」として、施工業者を提訴するとした議案です。議会側は、6月議会で5年前に市が業者と交わした確認書の存在を明らかにし、「市は当時、屋根の雨漏りを認識していた」などと指摘。『継続審査』となっていました。

18日の市議会都市整備委員会。市側は「施工業者側に瑕疵がある」として提訴する方針を改めて示した一方で、「雨漏りを確認してから7年半の間、放置していたことや業者側との協議のあり方には問題があった」と述べました。

【都市建設局 秋山義典局長】
「雨漏り確認されて7年半の間、調査を重ねて、その間、業者側とのコミュニケーションをはかろうとしていたが、結果的に危険な状態を放置していたのは管理者としての我々の責任は重い。原因究明も含めて取りまとめる形にした」

市は、今回の件についての問題点を検証するため、工事・契約・法制の部署の職員や
土木関連の業界団体などをメンバーとする『検証会』を設置し、今年度中に再発防止策をとりまとめる考えです。

提訴議案はきょうの委員会採決で「可決すべきもの」とされ、9月27日の議会最終日に可決されれば、市はおよそ1億4700万円の損害賠償を求め業者側を提訴することになります。

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