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12人が犠牲 高潮災害から25年 宇城市不知火町の松合地区で慰霊祭 教訓は…【熊本】

宇城市不知火町の松合地区で12人が亡くなった高潮災害から24日で25年。被災地では今朝、慰霊祭が営まれ、犠牲者を悼みました。

松合地区の区長は当時を振り返り、「災害に対し、私たちは無力。安全なうちに安全な場所に避難することが大事」と話しました。

【中内 朋大 松合西区長】
「25年たっているので、もう一度、気を引き締めて災害に向き合っていきたい」

今から25年前の1999年・平成11年9月24日の早朝、現在の宇城市不知火町にある松合地区では、台風18号の接近と満潮が重なり高潮が発生しました。

海抜の低い地域に海水が流れ込み、当時11歳の小学6年生を含む12人が犠牲となりました。

あの日から25年となった24日、松合地区に整備された祈念公園では午前7時から慰霊祭が営まれました。

参列した遺族や地区の住民など約40人が『鎮魂之碑』に向かって焼香し犠牲者の冥福を祈りました。

【中内 朋大 松合西区長】
「災害に対して私たちは無力なので、安全なうちに安全な場所に避難することしかできない。今後もそれを徹底していくしかない」

水門や堤防が造られるなどハード面の整備が進んだ松合地区には現在50世帯が暮らしていますが、住民の高齢化が進んでいるといいます。

そのため、地区では年に1度、行政と連携した避難訓練を行うなどして災害時の逃げ遅れを防ぐ取り組みを行っています。

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