庁舎建て替え・市電延伸含む予算案 熊本市議会最終日に可決へ
熊本市の市電延伸、庁舎建て替えをめぐり2大事業の方向性を決める注目の予算案。
25日熊本市議会で委員会採決が行われました。その結果、予算案は賛成多数となり、最終日でも可決される見通しとなりました。
25日の予算決算委員会・締めくくり質疑。
大西市長は今の議会に市電延伸の実施設計経費を提案しているほか、庁舎建て替えの
基本計画や実施設計などを業者に「一括して発注」する方針を示し、事実上、両事業が前進することになる関連予算を提案しています。
25日の質疑では、庁舎建て替えをめぐって会派の中でも見解が分かれている熊本自民党の高本一臣委員が庁舎建て替えをめぐり、市の方針についてただしました。
【高本一臣委員】
「熊本市政の歴史上の最重要案件が課題やリスクを置き去りにされたまま基本計画から実施設計までを一括発注という異例の手法とスピードで進められようとしている」
【大西一史市長】
「それぞれの段階において市議会、市民に対し丁寧な説明と意見聴取を行いながら事業を進める。議会にも十分審議、議論してもらい承認を得られるプロセスと考える」
一方、無所属の菊地渚沙委員は「建て替えの議論が長引き一括発注となったのは残念」と述べ、大西市長は「6年余りの期間を要したが必要な時間だったと考えている」と答弁しました。
そして行われた予算案の採決は賛成が39人、反対が6人。
最終日の本会議で可決される見通しとなりました。