『ネクスト柴三郎』セミナー 次世代の研究者を育てる取り組み【熊本】
テーマは『ネクスト柴三郎』。次世代の研究者を育てる取り組みです。高校生を対象にした北里柴三郎記念研究セミナーが先日、熊本保健科学大学で開かれました。
これは、北里 柴三郎の功績を伝え、次の世代の「研究者」を育てようと熊本保健科学大学と熊本大学医学部同窓会が共同で開いたものです。
この日は『熊本サイエンスコンソーシアム』に加盟し、日頃から大学と連携した研究活動に取り組んでいる第二高校や熊本北高校など8つの県立高校からおよそ200人の生徒が参加。
特別講演では、北里柴三郎記念館の館長で北里大学名誉教授である北里 英郎さんが、曾祖父・柴三郎の幼少期のエピソードや成果を上げるまでの苦労話などを紹介しながら、高校生たちにメッセージを送りました。
【北里 英郎さん】
「自分で自分の進路を決めるのが大事。研究者はお金持ちにはならないと思う。
しかし、教育と研究を両立できる尊い職業だと思うし、そこから世の中を変えるような発明も出てくると思う」
そして、文科省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている5校が日頃の研究内容を発表。最後には、高校生と医学系の研究者らとの意見交換会も行われました。
【高校生】
「北里柴三郎さんはいろんな人の心を動かして彼に続いて世界に進出されている先生方ばかりで自分も頑張ろうと思った」「高校での研究は規模が限られているので大学の先生とのディスカッションとか大学に行って研究することで研究を深め、考え方も影響を受けるのですごく学ぶことが多かった」
『柴三郎に続け!』
熊本サイエンスコンソーシアムでは高校生たちの「研究する力」を高めるために
今後も大学の教員が助言をしたり、機材を貸し出したりするなどして『高大連携』の取り組みを進めていきたいとしています。