半導体産業に特化した展示会 木村知事や黒田県立大理事長が講演【熊本】
九州では初めてとなる半導体産業に特化した展示会が25日と26日の2日間、福岡市で開かれました。
この中で、熊本県の木村知事や半導体研究の第一人者である熊本県立大学の黒田 忠広 理事長がそれぞれ講演を行いました。
【木村知事】
「半導体で世界を席巻する台湾の強みは何かと言えば「産学金官」のつながりだ」
26日午前、展示会のセミナー会場で「『新生シリコンアイランド九州』の実現に向けて」と題して講演した木村知事。
台湾の半導体製造大手TSMCをはじめとした半導体関連企業の集積をめぐり、これまで県として講じてきた地下水保全や人材育成などへの取り組みについて説明しました。
木村知事は「台湾は行政が中心となって半導体産業を支えている」と指摘。
新生シリコンアイランド九州の実現に向けては「行政が産学連携の架け橋となり、半導体産業をしっかり下支えする必要がある」と述べました。
【木村知事】
「熊本だけで全てが解決できて目標は達成できないので、九州が一つになって、その中心に熊本はなっていきたいと思うし、それはできるとの思いを強くした」
一方、25日は、半導体研究の第一人者で熊本県立大学の黒田 忠広理事長が講演を行いました。
黒田 理事長は、『半導体と九州の未来』をテーマに半導体の歴史について説明し、「私たちは今、新しい技術に変わる踊り場にいる」と期待を寄せました。
また、「AIが優れた半導体を作り、優れた半導体がAIを作る「共進化」が始まろうとしている。人は今後、半導体をどのように使い、社会を変えていくかを考えていくことになる」
と語りました。